こないだ作ったRasPi HQカメラはRaspberry PI 4Bで動かしています。Rasberry PI 4BはUSB-Cで電源供給します。当然入力は5V。ただRaspberry PIって入力電圧が低くなると、クロックを落として消費電力を下げる機能が載っています。当然動きが鈍くなります。このような状態になっているときは、画面の右上に稲妻マークが出ています。また赤いパイロットランプが消灯します。
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このような現象は以下のような理由で起こります。
1)使っているACアダプタ、モバイルバッテリの能力不足
2)USBケーブルでの電圧低下
3)Raspberry PIの保護回路による電圧低下

Raspberry PIはUSBのVBUSの直後にリセッタブルヒューズが入っていて、大電流が流れるとそこで電源を遮断します。がこのリセッタブルヒューズは自分の抵抗で発熱して回路を切る仕組みなので、そこで電圧降下が起こります。これを避けるには40Pin並んでいる端子の5Vのところに直接入れてやる、という方法があります。
Raspberry PIの回路図はこちらから入手できるのでちょっと見てみますと、RPi3B+はこんなふうにリセッタブルヒューズが入っていました。
RP3b+

でもRP4Bは入っていないんですね。なので今回この手は使えません。
rpi4
ということで、USBケーブルの電圧降下も見越して、最初から5Vよりちょっと電圧を上げて入力してやります。以前作ったNanoPI用の電源基板に昇圧型のDCDCコンバータを載せて使います。
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このようにちょっと高めの5.1Vに電圧を設定。
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3Dプリンタで作ったケースに入れて
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試すとちゃんと赤いパイロットランプが点いています。
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で、ケースをふたして完成。このカール式のUSBケーブル、あんまり電流流せないから良くないんだよな。丁度いい長さで電流流せるケーブルないかな。
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