自分が使っている3Dプリンタは Creality 社の Ender3 V3 SEというのを使っています。Creality社の製品の中ではローエンドの製品で、2024/10/24現在だと\26,000で買えるみたいです。


ローエンドの製品ですが印刷に失敗することなくきれいに印刷できるので、気に入っています。

印刷するためのデータを作るスライサソフトは、Creality社純正のCreality Printを使っていますが、今年の春頃V4からV5に大幅アップデートがありました。何が変わったかは、ウノケンさんのyoutubeで詳しく説明されています。


様々な機能が追加されていますが、このバージョンアップの一番の目玉昨日は多色印刷サポートです。が、自分のプリンタでは関係ありません。

このバージョンアップで一番嬉しかったのは、レイヤの厚みを形状に合わせて自動的に変更してくれるアダプティブレイヤー機能です。傾きが大きいところは厚みを薄く、小さいところは厚みを厚くして、精度を保ちつつ印刷時間を短縮することができます。


例えばこんな形状。これはプライムニュートンに改造したIgScopeLiteのカメラを取り付ける部分です。
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一番上の部分は52mm P0.75のネジになっていて、ネジを正確に印刷するためにできる層をできる限り細かくしたいところです。しかしネジの下から底までは全く形状に変化がない単純な形状なので、層を細かく印刷すると、時間がかかって仕方がありません。

例えば通常は層の厚みを0.2mmで印刷しています。色は層の厚みを表していて、0.2mm担っていることがわかります。ネジのピッチ0.75mmに対して層の厚みは0.2mmなので、かなりネジの形状は荒くなってしまいます。印刷時間は6時間弱
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こんな場合はネジの部分とそれ以外とで構造を分けて印刷して、後で接着したりネジ止めしたりするのですが、めんどくさい・・

で、アダプティブレイヤー機能を使うとこうなります。ネジの部分は厚みは0.08mmと細かく、それ以外は0.39mmと厚くなっています。印刷時間も4時間11分とだいぶ短くなっています。
スクリーンショット 2024-10-20 133828

この機能は積極的に使っていきたいですね。