ここのところずっと天気が今一つで、紫金山アトラス彗星は何度か撮りに行ったものの、最後にガッツリ遠征したのは2ヶ月前の9月初旬です。この3連休も台風の影響でだめかな、と思っていましたが、どうも日曜は遠征に行けそうです。

今まではカメラはHKIR改造したニコンD5300, D5500を使っていましたが、今回はちょっと趣向を変えて、ノーマルのニコンZ50で撮ってみようかと思います。カメラの制御は自作のNindiちゃん。カメラ制御、赤道儀制御、自動導入、Plate Solve、オートガイド、電子極軸望遠鏡まで、スタンドアロンで何でもこなします。ないのはフォーカサくらいかな。

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今回はこれにZ50を繋いで使ってみようと思ったわけです。以前にZ50をUSBで制御するコントローラを作ったことがあって、D5500とほとんどなんの変更もなく動いたのでPTPコマンドは大体共通みたい。なので今回も挿せば動くかな、と思いきや・・・

ソフトが落ちる orz....

調べてみるとLiveViewのズーム倍率を変更するところで落ちているっぽい。そういえば前回はLiveViewの機能はなかったな。

早速D5500とZ50のPTPコマンド仕様を取り寄せて比較してみます。
まず違ったのがLiveViewで取得できる画像の最大解像度。D5500はVGA、Z50はXGAでした。
無題


続いてLiveViewのズーム倍率。
こちらはD5500のLiveViewのズーム倍率を変えるプロパティ。プロパティコードは0xD1A3、プロパティ名はLiveViewImageZoomRatio。
スクリーンショット 2024-11-02 221247

Property Valueは倍率順にシリアルで番号が振られています。
わかりにくい仕様ですが、例えばPropaty Value 1の25%というのは、おそらくLiveViewの解像度VGAに対して、25%で表示、すなわち2560x1920の範囲を切り出し、Propaty Value 5の100%は640x480の範囲を切り出す、という意味かと思います。

で、Z50は、というと、このプロパティそのものがなくなっていました。ないプロパティに設定しようとしたので落ちていたっぽい。

代わりに新たに追加されたのがこのプロパティ。プロパティコード 0xD1BD、プロパティ名 LiveViewZoomArea。
スクリーンショット 2024-11-02 221204
こちらは切り出す解像度の値がProperty Valueになっています。表示するデバイスで選択できるProperty Valueが異なって、PTPで取得する場合は画面モニタと同じ解像度が選べるようです。

ということでプロパティの有無で自動で動作を切り替えるようにして、対応完了。無事動きました。
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ざっと仕様書を眺めた感じでは他にもちょこちょこPTPコマンドは変わっているみたいですが、自分が使っている範囲では問題になるような変更はなさそう。

とうことで明日試してみましょう。ちゃんと動いたら、中身が全く同じなGPDのコントローラGindiちゃんもアップデートしましょう。
でも現地で動かなかったらショックだなー(笑)。