午前ジャパン・バード・フェスティバルに出かけて、戻ってから大急ぎで機材を車に詰め込んで、遠征してきました。2ヶ月ぶりのまともな遠征です。

行き先は房総ですが、今回はいつものダムではなく、半島の先端、白浜です。眼の前は太平洋なので南の空は抜群ですが、少しでも海から風が吹くと機材が潮だらけになるのでなかなか行くチャンスがありません。今回は陸からの微風の予報だったのでここを選択しています。

到着してみると、駐車場は同業者の車で埋まっていて、空いているところは南にヤシの木があって邪魔(笑)。ま、仕方ないです。

あと思ったより風が強い・・一晩中天気が良かったので放射冷却で冷えたこともありますが、風があって余計に寒い。ヤシの木とかあって、雰囲気は南国なんですけどね。
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さて、久しぶりの遠征なので機材フル装備で持っていきましたが、いきなりトラブル発生。NJPのモータがまともに回りません。恒星時運転でも微妙に速度が遅い、とか、たかだか64倍速で脱調するとか、ボタンが効かないとか・・・中でケーブルが断線しかけているとか、かな?

どうやっても治らないので、NJP+SE250Nは撤収(T.T)。なので上の写真には写っていません。

ということでBKP130+GPDでの撮影です。
本当はSE250Nで撮りたかったのを撮っていきます。まずは定番、M33から。
BKP130+Meyonコマコレ+LPR-Nフィルタ D5500(HKIR) ISO3200 2分x52枚。こちらは好調です。
M33-DeNoiseAI-low-light2M


続いてカエル顔のNGC1055。2分x60枚。
近くのM77といっしょに撮るのが定番ですが、BKP130@APS-Cの1000mm相当では広すぎるので、その上にあるNGC1073も一緒に入れました。淡いガスのように見える腕を持つ渦巻銀河のM77、腕が乱れた棒渦巻銀河のNGC1073、ソンブレロM104そっくりのエッジオン銀河のNGC1055、とタイプの違う銀河が集まっていて面白いところです。
M77-DeNoiseAI-low-light2M


よく見ると周りに小さな銀河がたくさんあるのでアノテーションしてみました。が、名前が表示されたのはこれだけ・・残念。
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続いて撮ったのはぎょしゃ座のM37 塩コショウ星団です。2分x59枚。
M37-DeNoiseAI-low-light2M

こちらの写真にあるように、M37にはそれと重なって散光星雲もあるらしいのですが、他にそれが写っている写真ってあまり見ないですし、簡単には写らないようですね。

最後は薄明までの残された時間でそれなりに写る対象、ということでM42。2分x26枚。
M42-DeNoiseAI-severe-noiseM

適用的ヒストグラム平坦化でバキバキにしてみました。個人的にはフィルタを掛けないほうが好きですね。
M42-DeNoiseAI-severe-noise.8x8M

それにしてもNJPの故障に限らず、今回はトラブル多発・・・