中国からこんな箱が届きました。

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届いたのはこれ。25cmニュートン用の、CNC加工のスパイダーと斜鏡セルのセット。

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SE250Nのスパイダーは薄い鉄板(?)製。薄いことはいいのですが、トライバーチノフマスクでピントを合わせると、光芒の間隔が鏡筒の向きで変わるのが気になっていました。こっちを向いているときはすべて等間隔なのに、あっちに向けると光芒の向きで間隔が変わる。すなわち光軸がズレている、ということです。
AliexpressではSkywatcherの25cm用のは販売されているのですが、先日ブラックフライデーで安くなっていたので、KenkoのもSkywatcherのも作っているところは同じだろう、まぁ万一取り付けられなければ、ヤフオクなりメルカリなりで売れば大きな損はしないだろう、ということでポチリと。

スパイダーの厚みは3mmあります。PXL_20241207_001613003

枠には2本の溝がついています。この溝は鏡筒の内側の継ぎ目を避けるためのものなのですが、なんで2本あるのかというと、
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向きを45°回せるように、です。上の状態なら上下左右に光芒が延びますが、こちらだと斜めに伸びます。どちらか好きな方が選べるようになっています。
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一緒についてきた斜鏡セルはなかなかすぐれものです。光軸方向に回転させる微動ネジがついているので光軸調整がとても楽になります。
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以前に書きましたが、斜鏡を調整する3本のネジでは、斜鏡の位置を変えることはできますが、光軸方向に回すことはできません。


なんで最初からこうなっていないんだろう???と不思議になるくらい。

というわけで取り付けていきます。まずはトップリングを取り外し。

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続いてスパイダーを取り外し。
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今回は今使っている斜鏡をそのまま使います。このスパイダーは斜鏡セルの径に合わせられるように、たくさんのネジが切ってあります。よくできています。
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SE250Nの斜鏡の短径は58mm。もうちょっと大きいほうが周辺減光が減らせるので、そのうちミラーを手に入れて交換してみたいところ。


さて、このスパイダーを取り付けようとしたらトラブル発生。これまでと同じように光芒が上下左右に伸びる向きで取り付けようとしましたが、なぜか四箇所のうち2箇所のネジがピッチが違うみたいでねじ込めない orz.... そんなことあり???

こちらがそのネジ、単にきついだけかなと強めにねじ込んだのでネジ穴が傷んでいます。
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ネジを切り直そうかと思いましたが、このネジはスパイダーと同じ位置についているので穴が貫通していません。自分はスパイラルタップを持っていないのでこれではタップを立てられない。

仕方がないので光芒が斜めに伸びる方向に取り付けました。こっちはネジ穴はすべてOK。何やねん、コレ(笑)。
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先程強めにねじ込んだネジは目が傷んでいて使えなかったのですが、なぜか最初から一本多い5本のネジが添付されていたので(笑)、問題なく取り付け完了。

自分は光芒は控えめが好きなので、スパイダーに植毛紙を貼ります。
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次は光軸を合わせますが、せっかくなので主鏡をクリーニングしておきます。

主鏡を外して、
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セルごと洗います。
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油分が落ちやすいようにぬるま湯のシャワーで洗い流します。
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精製水で流して乾燥。だいぶきれいになりました。
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最後は光軸合わせ。まぁコレくらいあっていればいいでしょ。



さて光軸ズレは減っているでしょうかね。

今回購入した中に斜鏡セルがついていましたが、今の短径58mmより大きいの、ということで短径70mmの斜鏡をぐぐると笠井トレーディングで\12,000。一方Aliexpressでは\4,000以下で手に入ります。もちろん品質には差があって、笠井のはGSO製で面精度はPV 1/16λ、一方aliのは1/4~1/6λ。
この面精度の違いでどれくらい見えに差が出るんでしょうね。気になります。