前回はPoltaの微動装置のバックラッシュが大きいのは、中にバネワッシャとスペーサがが入っているからかな?という推測で終わっていました。

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するとカメラde遊ingさんがご自身のPoltaを開けて中を調べてくださいました。ありがとうございます!
それによると、バネワッシャもスペーサも入っていないとのこと。ということで全部取っ払って取り付けてみました。

こちらが取り外したバネワッシャとスペーサ。スペーサは半透明の樹脂です。
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取り付けた様子はこちら。バネとスペーサがなくなった分、ウォームの位置を決めるリングが内側に入っています。
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片側だけ内側に入っているのは、こうしないとセットビスが溝の斜面にあたって、ビスを締めるとリングが外にズレてガタが出てしまうため。片側に寄せると、片方は溝、もう片方は溝の外の平面部をセットビスが押さえるのでリングはズレません。
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んー、なんか変。ですが、まあ一応これでガタもバックラッシュも取れたので、一旦これで。

同じように赤緯側の微動装置もばらします。
こちらは、というと・・・

あれ?やっぱりスペーサが両側に入っている。
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まぁやっぱりこうですよね。多分カメラde遊ingさんのは、スペーサは半透明なのでグリスに埋もれて見えなかったんじゃないかと思います。これだとちょうどウォームの位置決めリングの溝に両側ともセットビスが来て、ガタなくウォーム軸を固定できます。

つーか、最初から赤緯側もバラしていればわかった話ではあります。
人にお願いする前にまずは自分で確認しろっ (o゚Д゚)=◯)`3゜)∵

なぜバラさなかったのかというと、こちらも同じようなバックラッシュがあって、きっと赤経と同じだろうという思い込みがあったため。ではなぜウォーム軸の取り付けは正常だったのにバックラッシュがあったのか。

それは、グリスの劣化でした。ドロドロを通り越してネチャネチャです。上のウォーム軸の写真でもグリスが茶色くなっているのがわかります。これのせいでウォームとホイールの間に厚いグリスの膜ができてバックラッシュになっていたっぽい。

これは放置できませんが、今は深夜。クリーナーで全部掃除して、というのはなかなかできないので、とりあえずエタノールでできる限りグリスを落として、3Dプリンタ用に買ってあったリチウムグリスを塗って組み立て完了。
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ついでに軸の緩み防止に、軸を押さえるネジをダブルナットに変更しておきました。
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というわけでバックラッシュ対応完了。

一式を収納するケースを用意しました。週末の連休は月もだいぶ小さくなるので、試してみたいところです。
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