先日大陸から114mm F4のミラーが届きました。その目的は

「IgScopeのミラーを交換する」

です。
以前からIgScopeの像があまりシャープじゃなくてボテッとしているのが気になっていました。昨年のDSPで調べてもらった結果このミラーは球面らしいので、放物面のミラーに交換したらもっとシャープになるかも、というのがやりたいことです。

こちらは先週末の星見の様子。
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そこで撮ったM27ですが、明るめの星が大きいです。右下で星が伸びているのは、ルーペをスマホで覗かせて撮ったため。
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こちらが届いたミラー。お店のサイトによると一応放物面(いや、日本語では放物線になっていたけど)で、面精度はPVで1/6λだそう。
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というわけで早速セルを3Dプリンタで作ってミラーを交換します。リング状に擦り傷が入っているのは、ミラーぴったりに作ったら、ぴったりすぎてミラーが入らなかったのを削ったため(笑)。作り直したかったけど、ちょうど黒のフィラメントがなくなってしまいました。
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光軸調整もできます。白が押しネジ、赤が引きネジです。
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ミラーを入れて、リングで押さえます。リングで押さえていますが、樹脂のバネ力で押さえているのでリングが反って、ミラーを実際に押さえているのは3点だけ。
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光軸を合わせて、早速遠くのアンテナで像を比べてみます。
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こんな像です。主鏡だけだとピントが出ないので、x0.72のレデューサを入れています。
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中央を200%に拡大したのがこちら。左がオリジナルのミラー、右が新しいミラーです。
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んーーーーー、違いがわからん(^^;
カメラのセンサはIMX224なので画素サイズは3.75umですが、像のボケはそれよりずっと大きそう。
なぜだーーー orz...


考えられる理由としては

1)届いたミラーも球面鏡だった (Aliだからそれもアリ、なんつって)
2)レデューサの収差が大きい (どっかの x0.5のレデューサを裏表ひっくり返して使ったら、割と像が良かった、という代物なので、それもアリ)
3)大気のゆらぎ (クソ暑い昼間に撮ったからなー)
4)セルの形状が悪くてミラーが歪んでいる (否定できない)
5)点光源を見ないと差がわからない(そういうもの???)
6)後は???


そういえば、Blanca70EDTやFL80Sで、以前アンテナを撮り比べたのを思い出しました。




これはBlanca70EDTの画像。別のアンテナですが、距離は同じくらいのところにあります。カメラは同じIMX224。レデューサ無しなので焦点距離420mmとちょっと大きく写っていますが、IgScopeと比べるとシャープさは段違いです。
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5)の理由は除外して良さそうです。
まずは2)あたりから確認していきますかね。