ものづくりの祭典、Maker Faire Tokyo 2025に行ってきました。場所はビッグサイト西展示場。10/4,5の2日間で、行ったのは二日目です。

こちらが会場マップ。西展示場の二階をまるっと使って展示しています。中は人でごった返していました。

さて、ここからは自分がオモシロイと思ったのをダーッと並べていきます。
まずはKARURAプロジェクト。 火星探査ローバーを開発しています。

University Rover Challenge(URC)というコンテストがあって、そこに出場して、世界では27位、日本では1位の成績だとか。コンテストは砂の採取と分析や、ターゲットに向けた自立走行など4つの種目からなっていて、手前に伸びているアームには砂を採取する手が付いています。

部材の多くは3Dプリンタで作ってあって、タイヤはパンクしないチューブレス構造になっていますが、これも3Dプリンタで作っているとか。
次はこの変わったキャタピラみたいな車輪がついたスケボー。
これ、わかりにくい構造なんですが、中央のギアが回転するとキャタピラみたいなのが前後に動く構造で、このキャタピラみたいなのが前後に動くことで全体が前進します。

単なる車輪と違って、段差があるところを簡単な構造で乗り越えられるのが特徴です。
が、ギア一個で支えているので、このキャタピラみたいなのが一番伸びたところで力がかかると簡単に壊れてしまうそう。まぁそうでしょうね。
こちらの方は簡単なアクションで機械の挙動を変える構造が得意なようで、例えばこのキャラクタ。
単に踊っているように見えますが、車輪がこんなふうになっていて、一瞬で外径を変えることができます。外径が広がっているときは車輪として動作し、縮まっているときは動かない。これを左右で切り替えることで回転したり進んだりできるという仕組みです。へーーーー。

こちらは輪ゴム3本の駆動で100m走る車です。
重さはわずか14g。車輪はウレタンでスポークはカーボン。

100mずっと走れるなら良いですが、実際は12m毎に動きを止めて向きを変えて往復して距離を計測するそうで、そうすると12m毎にスピードが0になるのでゴムが緩んできてトルクがないときにでも走らなければならず、軽量化がとても大事とのこと。
こちらは風速・風向計。4つの風速・風向計の出力化r、この四角い領域の風の分布を可視化しています。

風速を図る仕組みは、2対の超音波発生器と受信器下向きに発射した超音波の遅延が、風向・風速で変わるのを使って測定するそうで、物理的に動くものがないので、原理的には限りなく風速が0でも測れる、とのこと。

こちらはシャボン玉を使った球面スクリーン。シャボン玉を膨らませて、その周囲から低温の風でシャボン玉を凍らせてスクリーンにします。手で温めているように見えますが、周囲から冷たい風が出ているので、それを手でシャボン玉に送って凍らせます。
実用性は???ですが、氷なので結晶構造や分布が見えて、スクリーンよりもソッチのほうがおもしろい(^^)。
こちらはハッセルブラッドのデジタルバックを使ったデジカメ。

間にレンズシャッターを挟んでニコンのシフトレンズを取り付けています。センサーが35mmより大きいので、イメージサークルが広いシフトレンズを使っていますが、シフトレンズは絞りの連動ピンなどがないので、レンズシャッタに取り付けやすいのだとか。
なるべくレンズをシャッターに近づけるため、マウントをシャッターに直接つけられるネジに交換しています。

ちゃんとライブビューも可能。なかなかかっこいです。

NHKでやっている魔改造の夜に出演しているSズキチームとMブチチームの展示もありました。こちらはSズキ。

電動マッサージ機で走る車(?)です。最初は市販のブラシを振動させて進むようにしていたのを、

ブラシの最適形状を求めたり、

モータを強力なのに変えたりして高速化。モータに接続するケーブルには40A!!!も流れるので、超ぶっといケーブルをつかっています。

あまりに強力なので、先端を支えるバネが耐えられなかったりとか、もうほとんど元の電マの面影は外装だけ〔笑)。レギュレーション的には、マッサージ機として使えれば良いそうで、魔改造というより、ほとんど1から作っているのと同じですね〔笑)。
この開発は業務としてやっているそうで、通常業務の後、残業扱いでやっているとか。開発にあたり社員全員に希望者を募るメールが飛んで、有志を募ってメンバーを集めたらしいです。なので開発担当だけでなく、広報部とか法務部とか、いくら魔改造とはいえ機械に関する基準を守って安全第一でないといけないので、規格担当とか色んな人が絡んでいるそうです。
勝った・負けたが自分の業務成績に反映されるんですか?と聞いたら、部署によってはそういうところもあるとのこと。なかなかシビアです〔笑)。
NHKに応募してもすぐにオファーが来るわけでもないので、その間に過去の課題を自主的にやって、放送時の記録を超えられるか、なんて自主練をやっていたそうです。
こちらはMブチチームの電馬号。

電マはモータに偏心したオモリを付けて回して振動を作りますが、こちらでは直進運動に動きを変えて動力としています。モータは当然マブチモーター。かなり強力なモータが付いています。

運動方向を変えても、「これでマッサージできます」と言い切ってレギュレーションを通したとか。
メンバー集めは、こちらはスズキとは違って、ロボコン出身者とか若手とかに声をかけて集めたそうで、人によっては業務優先で断る人もいたそう。マブチモーターでは、通常の業務時間で開発していたそうです。
会社によって体制はいろいろですね。
最後、こちらは安い3軸CNC。削れるのは樹脂や木はもちろん、アルミ、銅、チタンも行けます。こういうのが一つあると、3Dプリンタと合わせてほんとになんでも作れるようになるので、欲しい・・・

削りカスが飛ばないようにカバーがあって、切り粉が溜まるトレイも用意されていて、使い勝っても良さそう。ツールチェンジャーなんかもついて、KickStarterでEarly Birdで$2,599。約40万円・・・流石に手が出ないな・・・

こちらが会場マップ。西展示場の二階をまるっと使って展示しています。中は人でごった返していました。

さて、ここからは自分がオモシロイと思ったのをダーッと並べていきます。
まずはKARURAプロジェクト。 火星探査ローバーを開発しています。

University Rover Challenge(URC)というコンテストがあって、そこに出場して、世界では27位、日本では1位の成績だとか。コンテストは砂の採取と分析や、ターゲットに向けた自立走行など4つの種目からなっていて、手前に伸びているアームには砂を採取する手が付いています。

部材の多くは3Dプリンタで作ってあって、タイヤはパンクしないチューブレス構造になっていますが、これも3Dプリンタで作っているとか。
次はこの変わったキャタピラみたいな車輪がついたスケボー。
これ、わかりにくい構造なんですが、中央のギアが回転するとキャタピラみたいなのが前後に動く構造で、このキャタピラみたいなのが前後に動くことで全体が前進します。

単なる車輪と違って、段差があるところを簡単な構造で乗り越えられるのが特徴です。
が、ギア一個で支えているので、このキャタピラみたいなのが一番伸びたところで力がかかると簡単に壊れてしまうそう。まぁそうでしょうね。
こちらの方は簡単なアクションで機械の挙動を変える構造が得意なようで、例えばこのキャラクタ。
単に踊っているように見えますが、車輪がこんなふうになっていて、一瞬で外径を変えることができます。外径が広がっているときは車輪として動作し、縮まっているときは動かない。これを左右で切り替えることで回転したり進んだりできるという仕組みです。へーーーー。

こちらは輪ゴム3本の駆動で100m走る車です。
重さはわずか14g。車輪はウレタンでスポークはカーボン。

100mずっと走れるなら良いですが、実際は12m毎に動きを止めて向きを変えて往復して距離を計測するそうで、そうすると12m毎にスピードが0になるのでゴムが緩んできてトルクがないときにでも走らなければならず、軽量化がとても大事とのこと。
こちらは風速・風向計。4つの風速・風向計の出力化r、この四角い領域の風の分布を可視化しています。

風速を図る仕組みは、2対の超音波発生器と受信器下向きに発射した超音波の遅延が、風向・風速で変わるのを使って測定するそうで、物理的に動くものがないので、原理的には限りなく風速が0でも測れる、とのこと。

こちらはシャボン玉を使った球面スクリーン。シャボン玉を膨らませて、その周囲から低温の風でシャボン玉を凍らせてスクリーンにします。手で温めているように見えますが、周囲から冷たい風が出ているので、それを手でシャボン玉に送って凍らせます。
実用性は???ですが、氷なので結晶構造や分布が見えて、スクリーンよりもソッチのほうがおもしろい(^^)。
こちらはハッセルブラッドのデジタルバックを使ったデジカメ。

間にレンズシャッターを挟んでニコンのシフトレンズを取り付けています。センサーが35mmより大きいので、イメージサークルが広いシフトレンズを使っていますが、シフトレンズは絞りの連動ピンなどがないので、レンズシャッタに取り付けやすいのだとか。
なるべくレンズをシャッターに近づけるため、マウントをシャッターに直接つけられるネジに交換しています。

ちゃんとライブビューも可能。なかなかかっこいです。

NHKでやっている魔改造の夜に出演しているSズキチームとMブチチームの展示もありました。こちらはSズキ。

電動マッサージ機で走る車(?)です。最初は市販のブラシを振動させて進むようにしていたのを、

ブラシの最適形状を求めたり、

モータを強力なのに変えたりして高速化。モータに接続するケーブルには40A!!!も流れるので、超ぶっといケーブルをつかっています。

あまりに強力なので、先端を支えるバネが耐えられなかったりとか、もうほとんど元の電マの面影は外装だけ〔笑)。レギュレーション的には、マッサージ機として使えれば良いそうで、魔改造というより、ほとんど1から作っているのと同じですね〔笑)。
この開発は業務としてやっているそうで、通常業務の後、残業扱いでやっているとか。開発にあたり社員全員に希望者を募るメールが飛んで、有志を募ってメンバーを集めたらしいです。なので開発担当だけでなく、広報部とか法務部とか、いくら魔改造とはいえ機械に関する基準を守って安全第一でないといけないので、規格担当とか色んな人が絡んでいるそうです。
勝った・負けたが自分の業務成績に反映されるんですか?と聞いたら、部署によってはそういうところもあるとのこと。なかなかシビアです〔笑)。
NHKに応募してもすぐにオファーが来るわけでもないので、その間に過去の課題を自主的にやって、放送時の記録を超えられるか、なんて自主練をやっていたそうです。
こちらはMブチチームの電馬号。

電マはモータに偏心したオモリを付けて回して振動を作りますが、こちらでは直進運動に動きを変えて動力としています。モータは当然マブチモーター。かなり強力なモータが付いています。

運動方向を変えても、「これでマッサージできます」と言い切ってレギュレーションを通したとか。
メンバー集めは、こちらはスズキとは違って、ロボコン出身者とか若手とかに声をかけて集めたそうで、人によっては業務優先で断る人もいたそう。マブチモーターでは、通常の業務時間で開発していたそうです。
会社によって体制はいろいろですね。
最後、こちらは安い3軸CNC。削れるのは樹脂や木はもちろん、アルミ、銅、チタンも行けます。こういうのが一つあると、3Dプリンタと合わせてほんとになんでも作れるようになるので、欲しい・・・

削りカスが飛ばないようにカバーがあって、切り粉が溜まるトレイも用意されていて、使い勝っても良さそう。ツールチェンジャーなんかもついて、KickStarterでEarly Birdで$2,599。約40万円・・・流石に手が出ないな・・・
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