顕微鏡用の双眼装置を望遠鏡で使えるようにする改造ですが、前回は接眼部を作りました。今回はそれを望遠鏡に取り付けられるようにします。取り付けにはM42と31.7のアダプタを利用します。このアダプタを双眼装置に取り付けるためのアダプタを3Dプリンタで作ります。
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双眼装置側は3本のネジで固定しますがネジ穴の位置が等間隔でないので、スキャナで取り付け部の画像を取り込んで、それに合うようにFusion360でアダプタを設計します。

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M42のメスネジを切る必要があります。Fusion360でフィルタネジを設計する方法はこちらに書きました。これでM42のメスネジを設計して、



印刷。

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無事取り付け完了。
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気になるのはやはり精度。樹脂で接眼部のスリーブを作っていますが、その精度で平行はちゃんと出るでしょうか???

左右それぞれで、平行移動2自由度、チルト2自由度の4自由度を合わせる必要があります。
MAK90に取り付けてみたところ、スリーブを固定しているネジ穴分で平行移動の位置を調整することで、目で見て一つに見える程度には平行を出すことができました。
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目が少し頑張っている感じがするのでまだちょっとズレているようですが、どちらにズレているかが認識できないのでこれ以上調整できず、一旦ここまで。

ですが、問題が・・・
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前に書いたように、左右のアイピースはスペックが同じ23mm 62°の見た目そっくりさんを使っています。左がSvBony製、右がCelestron製。Celestron製は鏡筒が金属だったり作りは良さそうです。

光学系は、というと、

「左右で倍率が違う!!!」

Celestronのほうが若干倍率が低くて、視野中央で光軸を合わせると周辺でズレてしまいますf^^; 
画質はSvBonyは周辺まで割と均一ですが、Celestronは周辺はかなり流れます。見た目は似ていますが全く別物で、Celestronの方は画質も悪い。老舗だし鏡筒の作りもいいので信用していたんだけどな・・・
新たに買い足したのがCelestronの方。ゴミレンズを買ってしまいました。最初からSvBonyを買っておけば・・見た目で判断してはだめですね。アタリマエダ(o゚Д゚)=◯)`3゜)∵

ということでもう一本SvBonyのを購入しました。購入履歴を見ると、もともと持っていたSvBonyのは2019年に購入。6年の間が空いているわけですが、届いたのを見比べたら違いはありませんでした。ε-(´∀`*)ホッ

倍率を上げるために、手元で二本揃っていたSkywatcherのおまけアイピース Super 10mmをつけてみます。こちらはビクセンのFL80sにつけたところ。
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FL80sではそのままではピントが出ませんでしたが、ビクセンの2xバローの先端だけつけたら、無事ピントが合いました。
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Super10mmってどんな光学系かはわかりませんが、昼間に見るとちょっと収差が多いかな??? 少しふわっとした描写でした。でもピントの位置がSvBonyの23mmとあまり変わらないので、使い勝手は良さそうです。

23mmでも多少ありますが、10mmのアイピースをスリーブに刺してを回してみると、だいぶきつくなるところと緩くなるところがありました。今回スリーブを樹脂で作っているので厳密には真円は出ていません。アイピースかスリーブかどちらかで真円が出ていれば回してもトルクは変わらないわけですが、アイピースの鏡筒だけ外して刺して回してもトルクの差は見られません。なのでSuper10mmは鏡筒を取り付けている見口形状の真円が出ていなくて、それで鏡筒自体も歪んでいるみたいです。緩くなる向きでアイピースを刺して平行を出してもきついところでは平行が出なくなるので、必ず緩いところで使うように注意が必要です。

というわけで完成(^^)。遠征で持ち出して見てみました。ちょうど見頃の土星をば。
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やっぱり両目で見るのは楽でいいですね。細い輪っかの様子がわかりやすい気がします。MAK90との組み合わせだと超お手軽だし、星空散歩のお供に良さそうです。