明けましておめでとうございます。皆様はこの年末・年始はどのようにすごされましたでしょうか?自分は里帰りしていました。行きは新幹線の車窓からきれいな富士山が見られ、
PXL_20251230_003157773

また年明けは初日の出が見られて幸先の良い年末年始だったかな、と思います。
PXL_20251231_220954468

さて、里帰りして倉庫を片付けていると、こんなのが出てきたので確保してきました。スリービーチのBIG 60DA。焦点距離 600mm~900mm口径6cmのズームレンズです。
PXL_20260101_105855829

怪しい(?)雑誌の広告なんかによく載っているレンズですね。どうもうちの親父が以前に買ってしまい込んでいたもののようです。殆ど使っていなかったようで新品同様。Tマウントを交換すればどのメーカのカメラにもつきますが、これにはKマウントが付いていました。

スリービーチは大昔に安い望遠鏡やパーツを製造販売していたメーカで、ダウエル、パノップと並んで御三家などと呼ばれています。品質については色々言われていますが、自分は今でもチビテレを使っていて、正直そんなに悪い印象は持っていません。とはいえ自分では決して買うことのないレンズなので、どんなもんだろうと興味が湧いて確保した次第です。

スペックはこちらに詳しく出ています。2群4枚のセミアポで、絞りは600mmのときにF9.9から13に調整可能。絞りの仕組みが虹彩絞りではなく絞り冠移動式、とのことで、こんな絞りリングが付いています。
PXL_20260101_110222926.MACRO_FOCUS


絞りリングを回してみると、こんなふうに絞り冠が前後します。


移動式の絞りは、口径より少し小さい絞りを対物レンズの後ろで中心の光束を蹴らない位置に置いてこの位置が絞りが開放、それを対物側に移動させて光束を蹴ることで絞る、という仕組みですね。なので開放のときは周辺が蹴られているはず。まぁシンプルな仕組みです。

鏡筒の後ろ半分を伸ばすことでズームします。
PXL_20260101_110217376

中はカムになっていて、鏡筒の伸縮に合わせて後の凹レンズの位置が前後します。前凸後凹の2群ズームですね。
PXL_20260101_110251961

では早速撮影してみましょう。Z50IIにつけて遠くの景色を撮影してみます。
PXL_20260101_104358836

中央でピントを合わせて、四隅に被写体を移動して撮影しています。絞りはいずれも開放。

まずは広角側の600mm。
600mm


続いて1000mm
1000mm

いずれも青ハロは出ていますが、Fが暗いとはいえEDとか使っていないレンズとしてはこんなもんなんじゃないでしょうか。焦点距離が短い600mmのほうが青ハロは少なく、逆に周辺の流れが多い、1000mmはその逆ですね。思ったよりちゃんとしている印象です。広角の時に特に周辺の放射方向の青ハロが少なめなのは、移動式の絞りで周辺の光束が蹴られているから、かもしれません。

2群4枚のセミアポとのことですが、スリービーチでは以前口径6cmのセミアポを出していたことがあります。こちらの古スコ広場で紹介されています。スペックは口径60mm、焦点距離350mm。赤道儀やアイピースなんかが付いて\36,000だったらしいです。
6861_1

2枚玉セミアポというとファミスコが有名ですが、こちらによると通常アクロマートでは硝材としてBK7+F2が使われるところ、BK7+SF2を使ったのをセミアポと呼んでいた時期がいっときあったらしく、スリービーチのセミアポも同じだったようです。

で、ここからは完全に想像ですが、BIG 60DAはこのセミアポの対物レンズに2xのバローレンズを組み合わせて、バローの位置を動かすことでズームレンズに仕立て上げたものなんじゃないかなと思います。焦点距離も350mm の2倍700mmを中心に振って600-1000mmとした感じでしょうか。
鏡筒の長さ的にも、焦点距離350mmというのはちょうど合いそうな長さです。
そうすると写真レンズより望遠鏡として使ったほうがより適切なんじゃないですかね。また後群のバローを外して純粋な自称セミアポとして使うのも面白いかもしれません。

また遊び道具が一つ増えました(笑)。