Blanca70EDTで撮影していてなんとなく思っていたのが、

『なんか赤経方向にブレることが多い気がする・・・』

ガイドがちゃんと動いているときでもブレ具合を見るとなんとなくそんな感じがしてました。データを取って統計的に見たわけではないので、ホントのところはわかりません。

で、これまたなんとなく気になっていたのが、

『Blancaは幅16mmのリング一つで鏡筒を保持していること。』

こんな感じです。もともとは三脚座は対物側に向いているのですが、カメラを付けるとバランスが取れないためひっくり返しています。そうすると三脚座がフォーカス固定のネジにあたってしまうため上下もひっくり返しています。
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構造的には望遠レンズの三脚座と同じで、触った感じで特に不安は感じないくらいしっかりしているのですが、気になりだすと止まらなくなる。

ということで鏡筒バンド二本で固定するようにします。
Blancaは鏡筒のみで1.5kgと非常に軽いのが長所。なのでバンドで重くしたくありません。そこで3Dプリンタで鏡筒バンドを作って、200mmのアルカスイス互換プレートに固定することにします。

例によってFusion 360で設計。対物側のバンドは幅20mm、接眼側はもとのバンドが嵌っていた幅16mmの溝に取り付けるため幅15mmで設計しています。バンドの開きはヒンジを使うのではなく、樹脂の弾性で開く構造に単純化しています。
キャプチャ




バンドを固定するローレットネジは、市販のネジはつまみが小さくつまみにくいのが多いので、これも作ります。ローレットネジは前にバランスウェイトを作ったときに作りましたが、今回の使い方では取り付けたボルトが抜けてしまう可能性があるため新たに作り直します。つまみの外から六角ボルトを差し込んで、蓋を接着してボルトを隠します。
キャプチャ2


印刷したのがこちら。200mmのアルカスイス互換のプレートはAliexpressで\1,000也。プレートとの取り付けのために、バンドの台座に1/4"ナットを埋め込んであります。
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鏡筒を取り付けるとこんな感じ。しっかりしていそうです。が、これは実写してみないことにはわかりません。
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で、軽量なBlancaなので重さが気になるところ。測ってみるともとのバンド+三脚座は153g、一方作ったバンドはネジも含めて155gとほぼ同じでした。重さの殆どがアルカスイスのプレートで、減らすとすると埋め込んだナットの代わりに樹脂に直接ネジを切るくらいでしょうか。樹脂に切ったネジの耐久性とか個人的に今ひとつ信用できないのでww、まぁこれでいいかと。
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