前回D5500でフランジバックが狂っていそうだったので、あっていそうなD7000の方で再度トキナー11-20 F2.8 PRO DXの四隅の像を調べてみます。このレンズ、ちょっとしたフォーカスの位置の変化で四隅の非点収差が変わるので、フランジバックが設計値と違った状態でピントを合わせていたら、四隅の収差も変わるかも、という予想です。

あとトキナーのサイトにあるこのレンズのMTFを見ると、四隅では10本/mmでも30本/mmでもワイド端だと放射方向のコントラストが落ちるのですが、実際に撮影した画像では同心円方向に像が流れているので、変だな、と思ったのもあります。このMTFはメーカーのサイトから拝借。

キャプチャ



まずはフランジバックが狂っているD5500(HKIR)。
d5500

続いてD7000(HKIR)。D7000はD5500に比べて画素数が少ないので、D5500と同じ画素数になるように拡大して比較しています。なのでちょっと像が甘いのは仕方がない。あと撮って出しJPEGだと偽色が見られます。D5500のほうが画像処理エンジンの世代が新しいので、デモザイクの処理が良くなっているのがわかります。
d7000

まず、なぜかD7000のほうが明るい・・・どちらもISO100, F2.8, 3秒で撮影しているんですけどね。不思議。

で比べてみると、明るさが違うので比較しづらいですが、余り変わらない???
ちょっと放射方向の収差が増えて、設計値に近づいている感じはします。

このレンズの紹介サイトを色々見てみると、ちょっとテレ側にすると収差が減る、ということが書いてあるので、撮ってみたのがこれ。12mmで撮影しています。同心円方向の収差が減って放射方向が増えています。全体としては良くなっている、、かな?やっぱり星を撮らないとよくわからないですね。
12mm